リノベーションで防音対策!かかってくる費用や注意点も合わせて紹介
リノベーションをすることで、理想の家を手に入れることができます。間取りやお部屋のデザインだけを重視してしまう方が多いですが、防音対策もしっかりとする必要があります。場合によっては近隣トラブルにもなりかねません。本記事では、リノベーションで防音対策する際の費用や注意点を解説していきます。
リノベーションで防音対策を行うメリット
音の感じ方には個人差がありますが、日々生活する上で必ず音は発生してしまいます。生活騒音が近隣に筒抜けだと、近隣トラブルにも繋がってしまうので、しっかりと防音対策しましょう。音楽、映画などの機械音・子供やペットの泣き声・電車が通る音や踏切音・繁華街の騒音などがあるでしょう。次に一つずつ詳しく解説します。
音楽、映画などを趣味としている
楽器演奏で近隣トラブルに発展したという話を聞いたことがある方は多いかもしれません。家でピアノの練習をする場合、高音を出すと特に響きやすいです。また、映画館のように大音量で映画鑑賞すると、隣の家まで音が聞こえてしまうことも珍しくありません。
子供やペットがいる
子供やペットの走る音、泣き声なども響きやすいため、防音対策する必要があります。
線路や駅などの近く、もしくは繁華街にある物件
外部からの音が気になってしまうと日常生活を送る上でストレスになりかねません。例えば夜ゆっくり眠れない日が続いてしまったら、かなり苦痛だと思います。そのため、立地によっては考える必要がある防音です。
防音対策のリノベーションをする際にかかる費用
では防音対策する場合、いったい費用はどれくらいかかるのだろう?と心配になりますよね。中古物件とはいえ、購入するときにそれなりに費用はかかったはずです。親族から譲り受けたとしても、防音対策以外のリノベーション費用がかかったかもしれません。
ここでは防音自体にかかる費用をもとに考えてみたいと思います。防音対策する際、床・壁・窓・防音室にする場合の4つにわけることができます。ではそれぞれに考えてみましょう。金額などは大体6畳くらいの部屋を想定しています。
床
床は防音対策を考えるうえで一番に考えるのではないかと思います。主に集合住宅でのリノベーションを考えている場合は重要事項です。特に必要なのは「小さなお子さん」「ペット」が一緒に住んでいる場合は必要です。価格の安い順から6畳ほどの部屋を想定しています。
・遮音カーペットを敷く(~5万円ほど)
比較的安価で防音、遮音ができます。コルクカーペットや低反発のカーペットはクッション性のある素材です。クッション性がある敷物というものは音を吸収する働きがあるのです。それを使えば、2万円以内でできることも珍しくありません。ただ、これだけでは完璧とは言えないので、さらに防音シートをしく必要が場合によってはあります。
・防音機能のある床材に変える(~30万円ほど)
防音効果のある床材は各メーカーから販売されているため、価格はいろいろあるようです。
・遮音マットを敷いた上に床材を敷く(~60万円ほど)
遮音マットを敷くことによってものを落とした時の音をまわりに響きにくくする効果があります。金額は遮音マットのほかに吸音素材の床材を組み合わせることで効果も上がりますが、それによって値段も上がる傾向にあります。
・吸音材を敷き詰める(~80万円ほど)
防音機能があるといわれるガラスウールを使うことが多いといわれています。断熱材としても使われているため、光熱費の削減にも効果的です。ただ、値段も上昇する傾向にあります。などの順になります。
壁
壁はそれほど選択肢が多くありません。金額としては30万円以内で8畳ほどの部屋を防音できるようです。ただし、部屋の壁だけではなく、換気口なども防音仕様のものに変更しないと効果が薄れてしまいます。
これは「屋外キャップ(8000円くらい」「屋外キャップと屋内換気口(15000円くらい)」「防音パイプ(15000円くらい」の3つの種類があります。これらの中にはDIYなどでできてしまうこともあるのですが、値段がそれほど高くはないので業者に依頼して、しっかりと作業してもらう方がいいかもしれません。
窓
窓のリノベーションは大きくわけて2種類あります。
・窓ガラスを防音機能のものにつけかえる(~10万円くらい)
すでにあった窓ガラスを取り換えて、防音機能のある窓ガラスに変える方法です。ガラスを2枚以上の複層ガラスでできていたり、2枚以上のガラスの間に特殊なガスを注入してあったりといろいろな種類があります。
・内窓をとりつける(~15万円くらい)
すでにある窓に内窓という形の窓をつける方法です。すでにある窓につけるために防音だけではなく断熱効果も期待できます
遮音カーテンをとりつける方法(~1万円前後)
気軽に遮音ができる効果のあるカーテンがあります。人の話し声などの高音域に関しては効果的ですが、電車や車の音、工事現場の解体の音などには効果を得られないようです。しかし気軽に遮音したいという場合には試してみる価値があると思います。
防音室をつくる場合(150万円から700万円くらい)
せっかくリノベーションするならいっそのこと防音室を作ってしまおうという場合もあるかもしれません。グレードによっては金額に差があり、木造家屋の場合は音の伝わり方も大きくなるためハイグレードの防音設備を取り入れ方がおすすめです。
防音対策のリノベーションを行う際に注意するべきポイント
防音設備には費用も時間もかかってしまいます。本当にその防音設備が必要かということを考えてみる必要もあります。また業者に関しても注意が必要です。単純なリノベーションと違い、専門性が必要な場合もあります。信頼がおける専門家、業者を選ぶことが大事です。
そのためにも、最初から一社に絞らず、数社をそれぞれ比較した方がよいでしょう。自分にとって家族にとって一番適した防音設備を導入できるようになるはずです。
防音対策の方法は多岐にわたります。場合によっては、費用が思った以上にかかってしまうことも珍しくありません。しかし、かけた分だけ快適に過ごせることも事実です。マンションなどの集合住宅だけでなく、戸建てでも音トラブルによって新居から引っ越さないといけなくなることもあります。近隣の方たちともよい関係でいられるよう、防音対策はしっかりとしておきましょう。