リノベーションの見積書をチェックするときの着眼点
新潟市でリノベーションを考えている人は、見積書をチェックする際に抑えておきたいポイントを理解しておきましょう。工事中や工事後のトラブルを回避でき、施工後の満足度が高くなります。今回は、見積書をチェックする際に見るべきポイントを解説します。
リノベーションの見積書をチェックする準備をする
リノベーションはリフォームと比べて、間取りや構造を変更させるなど工事の範囲や規模が大きいものになります。季節の変化が激しい新潟市ではとくに居住性や住み心地などにも大きく影響するため、依頼する側の知識や理解を高めておくなど、提出された見積書をチェックする準備の姿勢が大切になります。
依頼主側ができることの一つは、価格の調査です。比較的価格が高い項目で工事の希望が多い個所として、キッチンや洗面所・お風呂、トイレや壁・ドアなどがあります。どんな材料を使うかや設置する難易度により価格は異なりますが、標準的な金額を知っておくことで価格の妥当性を把握できるでしょう。
さらに、工事の種類や内容について知識を深めることもできます。リノベーションは新築工事にはない工事も多く含まれます。たとえば、解体工事は既存の建物の一部を解体する工事となり、見積もりに書かれていない場合は工事費用に上乗せされる場合があることに注意が必要です。さらなる工事の種類には、大工・設備・電気・左官・タイル・塗装などさまざまな内容のものがあり、それらを知っておくことで見積もりに記載される工事内容についてイメージしやすくなるに違いありません。
見積書をきちんと見極めるためには、その書式についての知識も必要です。見積書には通常、作成された日付や有効期限と押印、項目と単価・工数などの記載欄とともに諸費用を記す欄があり、最終的に小計・合計・税込合計が記載されるのが一般的です。
見積もりを依頼した施工会社の姿勢にも注目
リノベーションを行う場合、見積書という紙面での情報とともに、施工会社の姿勢に着目することも大切です。これは、地域のつながりを大切にする新潟市でも必要といえるでしょう。
見積もりの妥当性や施工会社の良し悪しを見極めるためにも、複数の会社に相見積もりを取ることとし、そのことを各会社の担当者に伝えることが大切となってきます。そもそもこの段階で対応が悪くなる場合は、会社としての信用に問題があると判断できます。
さらに、予算を伝えることも大切です。正確な予算を伝えることで、ある程度の価格競争が期待でき、こちらの希望に添った提案をしてもらうことができるからです。また、それぞれの会社と打ち合わせをする際には、同じ内容の説明をしておくことで工事の内容や使用する材料などの差異をなくし、内容や価格の比較がしやすくなります。
施工を依頼したい会社との打ち合わせは大きく分けて、現地調査と見積書の説明の場の2回は行われるはずですが、それぞれのプロセスで見えてくる施工会社の姿勢もチェック項目としたいものです。まず現地調査では、依頼する住宅の状況をしっかり見ているか、要望をきちんと聞く姿勢があるかをチェックできるでしょう。さらに、見積書の説明の際には、内容をきちんと説明し、よりよいリノベーションとなるような提案などをしてくれるかどうかを見ることも大切です。
見るべきポイントを抑えてチェックする
実際に提出された見積書は、正確な金額と工事内容を把握できるものであることが望ましいといえます。そのため、書類の見やすさやわかりやすさも着眼点とできます。
たとえば、それぞれのリノベーション項目の金額合計だけではなく、詳細な点を表示しているかも重要なポイントです。一口に工事といっても、材料や人件費・その他の経費などがあり、工事を行う個所の広さによっても金額が異なるものです。それらを盛り込んだ詳細な記載がされていれば、相見積もりを比較検討するのに役立ち、工事の妥当性や抜けている費用などの把握ができます。
また、リノベーションで発生する必要経費や処分費用などの記載があるかもポイントです。すでにある住宅設備などを解体して新たな材料を使って施工する場合には、必ず解体費用などが必要となりますが、それらの経費が盛り込まれていないと、後で工事費用が追加されるなどのトラブルに見舞われる可能性が高くなります。
そして何より大切にしたいのは、依頼主側の希望を盛り込まれた内容になっているかという点です。現地調査の段階で要望を伝えても正確に伝わっていなかったり、仕様が異なっていたりといった行き違いは発生することが多いものです。だからこそ、大まかな金額だけでなく、工事の内容や範囲、仕様などを含めた細かい内容までチェックすることが、見積書のチェックの段階では必要です。
新潟市でリノベーションを計画している人は工事内容や価格についての知識を身に着けるなどの依頼主側での前準備、施工会社の姿勢などを見ておくこと、実際の見積書でチェックすべき点を見極めることで満足感の高いリノベーションが実現可能になります。