マンションをフルリフォームしたら費用はどれくらいかかるの?
マンションは購入したら自分好みにリフォームできるのが魅力です。中古のマンションを安く購入して全部リフォームしたい、今住んでいるマンションが古くなってきたからリフォームしたいなどの理由でリフォームを希望する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?今回はリフォームをするときの費用についてご紹介します。
大型リフォームの場合は500万円前後が平均相場
2017年に行われた大型リフォーム実施者調査(リクルート住まいカンパニー)の調査によると、350万円以上のリフォームをした人のマンションのリフォーム費用は500万前後が平均です。300万から500万円くらい費用をかけた人が約60%と多く、過半数を占める結果となっています。1000万円以上のリフォームをする人も1割以上おり、リフォームに費用をかける人が多いようです。
どんなリフォームをしているのか?
大型リフォームをする場合どんなリフォームにお金をかけているのでしょうか?500万円以上費用をかけるとなると古い設備を新しくするだけでなく、間取りから大きく変更したり、スケルトンリフォームといって骨組み以外はすべて撤去して、間取りから内装、設備などをリフォームする大掛かりなリフォームをしたりしている可能性があります。ただしマンションの広さやリフォーム設備のグレードによっても費用は変わってくるので、費用は参考程度に考えておきましょう。
フルリフォーム(リノベーション)をするとさまざまな費用が必要になる
フルリフォームのための資金が貯まったぞ!と思っても、リフォームにはリフォーム以外の費用がかかってきます。忘れがちな費用なので、しっかりチェックしておきましょう。
まず重要なのが、フルリフォームの工事をしている間、自分たちはどこに住むのかということです。近くに実家があるのでしばらく実家にお世話になるのであれば、仮住まいのアパートなどを借りる必要がないので仮住まいの賃料はかかりません。
ただし、リフォーム中に荷物をトランクルームに預けるといった費用が発生するでしょう。仮住まいを借りるのであれば、賃貸の料金や引っ越し代がかかります。また工事請負契約の印紙代も忘れやすいポイントなので注意しましょう。
予算に組み込んでおくことが大切
リフォーム費用には引っ越し料金や賃料など意外と大きな費用がかかります。リフォームの方にお金をかけすぎてしまって家計がカツカツにならないよう、リフォーム費用とは別に、ある程度まとまったお金をリフォーム関係費として準備しておきましょう。
できるだけ負担を減らしたいときはどうすればよいか
リフォームをしたいけれど、できるだけ節約したい場合はどうすればよいのでしょうか?コツをご紹介します。
優先順位を決める
リフォームする箇所がキッチンやトイレだけといった場合は工事個所が少ないので費用が分かりやすいです。しかし、リフォームする箇所が多くなると費用もどこにどれだけかかっているのかが見えにくくなります。
そのため、優先したいポイントを決めておきましょう。優先度が低いところはリフォームしない、費用を抑えた設備にするなどすることで全体のリフォーム費用を抑えることができます。もちろん優先度が高いところは後悔しないよう、こだわってリフォームするなどのメリハリが必要です。
追加工事は要チェック
リフォームの工事の場合、工事しはじめてから見えてくるところもあります。追加工事が必要になることもありますが、ここも直しておきますといった口約束での工事には要注意です。どんな工事なのか、費用はどれくらいかかるのかきちんと確認してから工事してもらうようにしましょう。いつの間にか追加工事があちこちで発生していて、見積もり金額が後から増えているといったトラブルを防ぐことができます。
補助金や減税を利用する
リフォームには補助制度があり、耐震、断熱、バリアフリーなど補助金制度の対象の工事であった場合補助金が受け取れます。申請の期限などをしっかりチェックしましょう。リフォーム工事には減税制度もあり固定資産税などを減らすことができます。さまざまな制度があるのでリフォーム前に確認しておきましょう。
まとめ
賃貸マンションと違い、購入したマンションは自分好みに改装できるのが魅力です。古いマンションを安く買って、フルリフォームをしてオシャレな暮らしをしている様子は住宅雑誌やインテリア雑誌、SNSなどで見ることができます。しかし、マンションが安かったとしてもリフォームにはそれなりにお金がかかります。
補助金などについてしっかり調べ、またリフォーム費用以外にもどんな費用が発生するかも予算に組み込んだうえでリフォームにどれくらい費用をかけられるか計算すると失敗が少なくなるでしょう。マンションを全面リフォームするとなった場合、全部に費用をかけすぎると合計金額が跳ね上がってしまいます。優先するべきこだわりポイントと、そうでないポイントを押さえて無理のないリフォームを目指しましょう。