リノベーションで予算オーバーしないために意識したいこと
リノベーションは新築物件よりも割安なイメージがありますが、こだわり過ぎると予算をオーバーしてしまうこともあります。生活に影響が出て経済的に苦しくなるのでは、リノベーションの意味がありません。新潟市でリノベーションを行う際に、予算オーバーにならないためには何に気を付けたらいいのでしょうか。
仮住まいや引っ越しの費用が大きい
リフォームは古くなった家を改修して新築時の状態に近づけることを指すのに対し、リノベーションは間取りから内装や配管まですべてを一から作り直すことを指します。簡単なリフォームであれば家に住みながら施工できますが、リノベーションの場合にはそういうわけにはいきません。大規模な工事になるので、一旦その家を出る必要があります。
そのため、工期が長ければ長いぶん仮住まいでの費用負担が大きくなります。工事をしている間、仮住まいを見つけなければなりません。新潟市に親族の家がある場合など、仮住まい先があれば家賃はかかりませんが、自分達で賃貸住宅を借りる場合は費用がかかってしまいます。毎月の家賃に加えて、初期費用として敷金や礼金、仲介手数料なども支払わなければなりません。予算を立てる際には、あらかじめ仮住まいの費用を頭に入れておくことが大切です。
短期間だけ借りられるマンスリーマンションやウィークリーマンションであれば、敷金や礼金などの費用がかからないので仮住まいに向いているでしょう。それから、意外と引っ越し代なども費用がかさむことが多いです。同じ新潟市内であれば引っ越し費用は安く済みそうですが、引っ越しが多い3月や4月頃は料金が割高になります。引越し費用を節約したいのであれば、こういった繁忙期を避けて引っ越すとよいでしょう。
こだわりがいろいろあって予算オーバー
「こんな家にしたい」という理想はいろいろありますが、全部叶えようとすると、みるみるうちに予算が膨らんでしまいます。設備なども実際に見学してみると、グレードの高い物の方がよく思えてくることも多いものです。また、使用する材料にハイグレードの物ばかり選ぶと、かなりの費用がかかってしまうこともあります。予算オーバーにならないためには、とことんこだわりたい部分とさほど重要視しない部分を分けておくことが重要です。
無駄な設備は削り、人の目に触れにくい部分には安い材料を使うなど、メリハリをつけるようにしましょう。後からいらなかったと思ったケースを挙げると、シアタールームや暖炉、食洗機などがあります。シアタールームで映画を見るなど趣味を楽しみたいと思っていたけれど、実際にはほとんど利用せずに子どもの遊び場になっているといったこともあるのです。
暖炉がある家に憧れていたけれど、結局エアコンだけで充分だったということもあります。食洗機も忙しい人にはとても便利なアイテムですが、食器は手で洗いたいという人には無駄になってしまいます。あると便利な物は、なくても大丈夫なことも多いです。人によって必要な物は異なるので、自分にとって本当に必要な物だけを厳選することが大切です。ライフスタイルや今後のライフプランを見つめ直し、どういう生活を送りたいのかを想像してみることが重要になります。
不測の事態にも備えておく必要がある
リノベーションで予算オーバーになる要因として挙げられるのが、追加費用が発生してしまったというものです。たとえば、床板をはがしたら傷んでいる個所が見つかり、追加工事が必要になることがあります。リノベーションの場合には新築の住宅を建てるのとは違い、工事を始めるまでわからないことも多いのです。プランを立てた段階では無理のない予算でも、不測の事態が発生するとお金のシミュレーションが狂ってしまいます。
リノベーションを行う際には、そういった事態を見越して、少し余裕のある予算を組んでおくことが大切です。ギリギリの予算だと、不具合が生じた時に柔軟に対応できません。それからインテリアの費用なども、あらかじめ予算に含めておくと予算オーバーにはなりにくいでしょう。家を新しくしたら、それに合わせてインテリアも変えたいと思うのが一般的です。
今まで使っていた家具がリノベーション後の家のテイストに合わないこともありますし、サイズが合わなくなってしまうこともあります。リノベーションを行う際に、作り付けの家具を一緒に作ってもらうといったこともできます。その場合、リノベーション費用は家具の分だけ建築費は膨らみますが、後から自分で購入することを考えると決して高くはありません。むしろ、安く済ませられることも多いです。総合的にいくらになるのか、インテリアを含めたシミュレーションをすることが大事になります。
リノベーションを行う際に予算オーバーにならないためには、こだわりたいポイントを明確にしておくことです。省いたりグレードを落としたりしてもよい部分をはっきりさせておくようにしましょう。仮住まいや引っ越しにかかる費用も、予算に組み込んでおくことが大切です。