間取り変更のリフォーム・リノベーションのコツとは?注意点も紹介!
ライフスタイルや家族構成の変化により、今住んでいる家の間取りが不便に感じてくることもあるでしょう。そういったときは、思い切ってリノベーションし、間取りを変更してしまうといった手もあります。そこで今回は、間取り変更を成功させるコツや、リノベーションを行う際の注意点などを詳しく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
間取りを変更することは可能なのか
間取りを変更する工事は、一般的に行われているリフォーム・リノベーションであり、戸建て・マンションにかかわらず実施可能です。ただし、鉄筋コンクリート造の建物は、木造に比べて間取りを変更する際の自由度が低く、大規模な間取りの変更には向いていません。また、木造であっても、建築工法によっては大幅な変更が難しい場合もあるので注意が必要です。
どんな間取り変更ができるの?
間取りの変更でよく行われるのは、部屋同士の間にある壁を取り壊し、ひとつの大きな部屋にしてしまう工事です。たとえば、LDKと和室をつなげて開放感のある空間にしたり、使用しなくなった2つの子ども部屋をつなげて広い趣味部屋にしたりできます。
反対に、子どもが増えて部屋数を確保したいときなどは、部屋の真ん中に壁を設けて2つの部屋にしてしまうことも可能です。大掛かりな間取り変更でいえば、水まわりの位置を変えてしまうことでしょう。水まわりの位置を自由に変更できれば、全体の間取りを希望通りに配置しやすくなります。
ただし、位置を大きく変更する場合は、配管の移動が必要になるため、その分費用がかかってしまうことを覚えておいてください。また、マンションなどは水まわりの移動が難しいことが多いので、注意が必要です。
間取り変更リノベーションを成功させるコツ
思い切ってリノベーションしたのに、いざ住んでみると生活しにくい間取りになっていたと後悔の声を聞くことがあります。そうならないためには、間取り変更リノベーションを成功させるコツを知っておくことが大切です。ここでは、3つのポイントをご紹介するので、リノベーション後の生活を想像しながら確認してみてください。
生活動線をしっかり考えよう!
間取りを変更する際に重要なのが、生活動線です。生活動線がしっかり考えられているかどうかで、生活のしやすさが大きく変わってきます。たとえば、洗濯機の近くに物干しスペースを配置し、物干しスペースの近くにクローゼットを設けるなど、無駄な動きが発生することがない間取りであれば家事がしやすくなるでしょう。
風通しや換気を意識しよう!
窓などの開口部を適切に配置することで風通しがよくなり、快適に過ごせます。とくに近年の間取りは、リビング・ダイニング・キッチンが一体になっている場合が多く、料理した際のニオイが広がりやすいといえるでしょう。排気口や換気扇の位置なども工夫して、空気がスムーズに流れるような間取りにすることが大切です。
採光も考えよう!
間取りの変更の仕方によっては、家の中に光が届きにくくなってしまう場合があります。充分な光を取り込めるよう「今までよりも窓を大きくする」「窓の数を増やす」「窓の高さを変える」など工夫するとよいでしょう。
間取り変更リノベーションを行うときの注意点
最後に、間取り変更リノベーションを検討する際の注意点を確認します。ひとつずつ、みていきましょう。
できない間取り変更もある
冒頭でも触れましたが、住宅工法にはさまざまなものがあり、中には大幅な間取り変更が難しいものがあります。たとえば、ツーバイフォー工法で建てられた住宅は、柱や梁ではなく、壁の面で建物を支えており、その壁を取り除くことで家の強度が充分ではなくなってしまいます。このように、希望通りの間取り変更ができない住宅があるということを覚えておきましょう。ただし、費用はかかりますが、補強工事をすれば可能な場合もあるので、まずは専門家に相談してみてください。
仮住まいが必要な場合もある
間取り変更リノベーションを行う前に考えておかなければいけないのは、リノベーション中の生活です。とくに大掛かりな間取り変更を行う場合、生活しながら工事を進めることは難しいといえます。また、水まわりの工事をする場合は、水道が使えなくなってしまうため、注意が必要です。リノベーション中に、実家などに頼れる場合は問題ありませんが、アパートなどの仮住まいが必要になると、その分出費が増えることを覚えておきましょう。
まとめ
今回は、間取り変更を成功させるコツや、リノベーションを行う際の注意点などを詳しく解説しました。生活しやすい理想の間取りを手にするためには、部屋の広さだけでなく「生活動線」「風通しや換気」「採光」もしっかりと考えて決める必要があります。ただし、住宅によっては構造上、希望通りの間取りにすることが難しい場合もあるため注意が必要です。また、リノベーションの規模によっては仮住まいが必要になることも覚えておいてください。間取り変更リノベーションを検討しているのであれば、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。